アルバイト不足に悩む前に

アルバイトの採用ができなくて業績不振となっている店舗が多くあります。

ファミレスに入ると、こんな注意書きが。

「本日は、従業員が一人のため、とてもお待たせすることがあることがあります。ご了承ください」

これでは、売上が上がるわけがありません。

人不足、人不足と騒がれているけど、採用できない理由はなんでしょうか?
細かい理由をあげればたくさん出てくるでしょう。

人口減少もそうでしょう
アベノミクスによって企業の募集が増えたこと
アルバイトにしても働く場所が増えている
多くの場所で駅前開発が進み、駅ビルなどで何百・何千というアルバイトの雇用が生まれている。
コンビニの隣にコンビニができる。
セブンイレブンの前にセブンイレブンができるのですから、アルバイトの取り合いになるのは必然ですよね。

しかし、本当の理由はそんなことではありません。
アルバイト採用ができない最大の理由は、
採用する側が昔のまま変わっていないことです。

わかりやすい言葉に変えれば、
企業側の「雇ってやる」姿勢が最大の問題なのです。

今は、
企業がアルバイトを採用するのではありません。
アルバイトに企業が採用される時代です。

アルバイトに選ばれる店舗・企業になる考え方が必要です。

時給990円の募集

東京の、ある商業施設の掲示板に、アルバイト募集が15件ほど。

こういった商業施設では、アルバイト募集などの掲示できるスペースが限られていることとフォーマットも決められていることが多い。

そのなかで気になった2店舗の募集。
時給990円
全テナントのなかで一番安いんですよねー
東京都の最低時給は985円なので、ほぼ最低時給のままですね。

本気でアルバイト募集するなら、
ほかのテナントさんよりも選ばれる時給にするか、
時給が安いことを、他でどう解決するかを考えることが重要です。

それなのに。。。

・まずはお電話にて
・履歴書送付(郵送?)
・経験者優遇
・12:30〜20:30とか
・トドメが最安値の990円

いつの時代の募集文言なんだろうと思うのです
もう、「雇ってやるから連絡してこい」と、私は感じてしまうのです。

万が一、これで募集ができているのであれば、よほど魅力的な業態だと思います。つまりは「雇ってやる」でも成立するほどの魅力が他にあるということです。

しかし、多くの場合は採用が十分でないのが現実です。
その理由を
・売り手市場だから
・学生が減ったから
・テナントがたくさんあるから
などと、他のテナントも同じ条件なのに、それが理由という言い訳をするのです。

違いますよーー
「雇ってやる」という姿勢が最大の原因です。

まずはお電話にて

どうして電話でないとだめなんでしょう?
メールでもWEBの応募フォームでもLINE@でも良くない?

10年以上前に、私の管理する店舗でのアルバイト募集を<メール受付可>にしました。
24時間受付中!(メールだからね)
すると、応募が飛躍的に増えました。

忙しいのに電話して大丈夫だろうか?
詳細だけ聞きたいのに、電話したら面接まで行かないといけないかも
そもそも、電話が苦手(今はLINEなどが全盛ですからね)

そんなふうに思われた瞬間に応募はなくなるわけです。

顧客(アルバイト)に選ばれるための工夫が必要です。

履歴書送付

いやいやいやいやいやいや
まじか!(笑

持参と書き間違えたか?
正社員応募でなく、アルバイト募集ですよ?

どんだけハードル高いんですか!!!(笑

今は、店頭に履歴書を用意してて
「面接時に記入ください」というテナントもあります。
それだと、それを見たその瞬間に申込をしてくれることもあるわけです。

そんな時代に、<送付>って。。。。

経験者優遇

書きたい気持ちは分かる!
が、書くと、確実に未経験者は敬遠をしますよね。

同じ系列の店での経験であれば役立つことはあるかもですが、他社での経験は、実はトラブルのもとだったりします。
それよりも、未経験者を育てるほうがロイヤリティの高いスタッフになることが多いのが私の経験です。

TSUTAYA時代には、他の加盟店のアルバイトを採用したこともありますが、
多くの場合、問題がありました。

「前の店ではこうでした」
「前の店ではそんなことはしませんでした」

前の店に帰りやがれ!!!!
って思っちゃうよね(笑

もちろん、素直に学んでくれる経験者もいるので、結局は採用してみないと分からないことが多いですけどね。

未経験者を育てる手間をいとわない。
むしろ、育てたいと思える環境のお店が人が辞めない店になるんですよね。

人が辞めなければ人不足にもなりません。

12:30−20:30

フルタイムで働いてくれると理想的ですよねー
(しかも、安い時給で。)←心の声

しかし、そんな都合の良い人は、さらに絞られてきます。
できる限り条件をつけないようにするのがポイントです。
条件が増えるほどに、応募割合は減っていきますから。

13時からなら働ける人も、12:30と書かれていると応募してこなくなります。

応募してくれた人の条件で調整をする、
あるいはお願いをして条件に合わせてもらえるようにすることがポイントです。

この掲示では、
学生・パート不可となっているので
正社員並みに働いてくれるフリーな人を募集しているのでしょう

週5日8時間働いて、月に160時間ほどですから16万円
そこから、社会保険や所得税、住民税など差し引かれると、手取りで13万円弱でしょうか。

正社員並みの拘束(フルタイム)で、13万円弱・・・・
なんとも。。。

990円(ほぼ最低賃金)

時給990円かーーーー
他のテナントさんは1100円とか1200円なんですね
それに合わせようとまでは言いませんが、なぜ1000円にしないのか?

990円と1000円では、大きな心理障壁があります。
それは、店舗もアルバイトもです。

店舗側も1000円にするにはねーーーーと躊躇する
応募者も、他を見て990円かーーーーーと躊躇する

アルバイトの躊躇と店の躊躇は同じ意味ではありません。
アルバイトの躊躇は死活問題があります。

月に120時間働くアルバイト
時給が10円違うを1200円です。
アルバイトにとっては大きな金額です。

お店ならどうでしょうか?
このお店の営業時間は10時〜20時の10時間
開店準備・閉店作業を含めてる11時間でしょうか。

平均2人のアルバイトがいると仮定すると、一日あたり22時間
一ヶ月で660時間です。(年中無休であれば)

990円の時給を1000円にしても、
月間6600円の人件費増にしかなりません。
3人としても9900円です。

お店にとったら、躊躇するほどの金額でしょうか?

そして、WEBでのアルバイト募集の場合
条件検索で1000円以上とされると、時給990円は見つけてもらうことすらなくなります。

毎月6000円ほどの人件費を惜しんで、数万円の募集広告を、ずっと出したりしてるお店が多いのです。本末転倒です。

また、アルバイト採用が滞ることで、
どれくらいの機会損失を生んでいるのかを考えないと売上は上がりません。
機会損失とは、アルバイトがいたら売れたであろう売上が得られなかったことです。
一日あたり人件費増は220円ですよ?
500円〜1000円のものが一つ多めに売れたら、売上だけでなく利益もアップします。

これが、長時間営業でアルバイトの数も多いと、そんな単純なことではなくなってきますが。

お前に魅力がないから!!

私がTSUTAYAで店長に抜擢されたのは20歳のときでした。
実力があったからではなく、2号店オープンのときに社員が僕だけしかいなかったからです(笑
まぁ、そんな会社は数多くあるわけで、珍しいことでもありません。

当時は慢性的な人不足の問題を抱えていました。
その時の最大の理由は、時給の安さでした。

募集時給 500円
上司の指示にしたがって決めた時給ですが、当日の最低賃金を下回る安さです。
当時の私には、最低時給とか深夜時給とかの知識すらありませんでした。
さらに言えば、そういうことが許された時代だったのかもしれません。

それでも、なんとかアルバイトの応募があったのは、
映画が好き、音楽が好き、映画や音楽に囲まれて働きたい
そういう子が集まってくれていたんですね。
時給ではなく、業態に魅力がある状態ですね。

とはいえ、店前のマクドナルドさんは650円です。
他のお店も、軒並み600円以上でした。

それゆえに、応募の絶対数が少ないわけです。

社長に直訴しました!(TSUTAYA加盟店の社長ね)
・時給を550円にしてください!
・アルバイト募集の掲載をさせてください!

めっちゃ怒られました(笑

あほう!!
アルバイトがなんでこないか分かるか?

時給が安いからじゃないでしょうか?

あほう!!
お前に魅力がないからや!!!!!!!

ええええええええええ?

魅力?
20歳や21歳に?

取り付く島もない社長でしたから、それ以上話も進まず。

そんな中、採用するために試行錯誤し、まれに応募があるわけです。

あのTSUTAYAならアルバイトしても良い


面接のときに「どうして当店を選んだんですか?」を聞きます。
多くの場合は
「映画が好き」
「音楽が好き」
「TSUTAYAで働きたかった!」と言われました。(当時)

ある時の面接に
大学進学が決まった女子高校生が来ました。
いつものように「どうして当店を選んだんですか?」と聞きます。

「お父さんが、あのTSUTAYAでならアルバイトしても良いって言ってくれたんです。」

お父さんが会員様で、元気に挨拶をする接客を見て、娘さんに勧めてくれたそうです。

感無量!!
と同時に、当時の社長の「お前に魅力がないから!」という意味も少しだけ理解できた面接でした。
そういった経験が、僕の店長としての力を拡大してくれるのですが、
正直、めっちゃ辛かったです(笑

ちなみに15年くらい前からは、応募の動機は
「なんとなく」
「募集をみたから」
「学校の通り道なので」
という理由が大半を占めるようになりました(笑

業態に魅力がなくなってきたころだったんのかも知れませんね。

選ぶ時代ではない。選ばれる時代。

アルバイトを採用できない細かい理由は数多くなります。

最大の理由は、「雇ってやる」姿勢です。

現在は、企業が選ぶのではなく、選ばれる時代です。
働くひとが魅力的と思える募集方法に変化していく。

そして、入社してくれたアルバイトが辞めない環境づくりが大事です。

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2019年06月30日 | Posted in BLOG, 上司の魔法 | | No Comments » 

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